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第3期ニュースレター編集委員長挨拶

名古屋市立大学大学院薬学研究科 
湯浅 博昭

ニュースレター編集委員

前列左から: 
湯浅博昭(名古屋市立大学,委員長), 松永民秀(名古屋市立大学)
後列左から: 
三宅正晃(大塚製薬),設楽悦久(千葉大学)


平成22年から日本薬物動態学会ニュースレターの編集委員長を務めさせて頂くことになりました.平成14年に,日本薬物動態学会誌が和文誌「薬物動態」から英文誌「Drug Metabolism and Pharmacokinetics (DMPK) 」へ衣替えしたことを期に,会員諸氏への学会活動や学術動向の情報提供等サービスの役割を担って発刊(DMPK誌に併載)されたニュースレターですが,第1期委員会(玉井委員長)による立ち上げ,第2期委員会(山崎委員長)による展開を経て,平成21年で8年となりました.これを引き継ぐ第3期委員会では,設楽悦久(千葉大学),松永民秀(名古屋市立大学),三宅正晃(大塚製薬)の3氏に委員として参画して頂き,ニュースレターの一層の充実を目指して取り組みを始めました.

ニュースレターの掲載内容は多岐にわたります.会合の予告や学会本部からの案内・報告といった学会活動に関わる諸情報の提供は,前身に当たる「薬物動態」誌の案内・報告セクションを引き継いだもので,ニュースレターの果たすべき基本的役割です.もちろん,その拡充は図られてきていますが,その種の情報提供のための媒体を越えるものとしてのニュースレター化の意図と成果は,まず,薬物動態関連の学術動向等を伝える各種の企画・連載にみられます.その代表的なものとして,「レクチャーノート」と「実験方法シリーズ」が挙げられます.これらは,ニュースレターを代表するものとして定着し,会員諸氏にも親しまれ,活用されてきたことと思います.いずれも,既に一通りの内容を網羅し,区切りを付けたかたちになっていますが,装いを新たにした企画・連載により,日進月歩の学術動向に対応した情報提供を継続したいと考えています.次に,会員諸氏の日々の活動を伝える記事もニュースレターに不可欠の構成要素となっています.その代表的なものとして,「アドメサークル」と「学会参加体験記」が挙げられます.これらは,会員諸氏の間で様々な経験や考え方等を紹介し合うことで,智の共有の場としての役割を担っています.また,会員相互の親近感・連帯感を高めることに役立っており,それは本会の諸活動の活発化につながるものと思います.特に,リレー形式で会員諸氏が自由に語る「アドメサークル」は,まさに会員の輪を広げる連載です.様々な分野で活動する会員諸氏の輪がさらに大きくなるように,拡充させて行きたいと考えています.これらの他にも,学会及び薬物動態関連の動きに応じた様々な企画や短期連載等がニュースレターを充実したものにしてきています.これからも,時宜に即した各種企画等を提供していきたいと考えています.

記事内容とならんで,情報提供の迅速性及び効率性もニュースレターに求められる重要な要素です.PDF版ニュースレターのホームページ掲載が実現し,利便性が格段に増したところですが,一層の迅速性と効率性を目指し,普及・定着してきた電子媒体(ホームページ,電子メイル)との連携についても工夫していきたいと考えています.

充実したニュースレター作りには,会員諸氏のご協力が不可欠です.これまでも多数の会員諸氏からの寄稿を得てニュースレター紙面は作られてきましたが,引き続き,ご協力下さるようお願い申し上げます.また,企画・連載等についてのアイディア,意見やニュース情報も歓迎いたします.会員と共に歩むニュースレターとして親しんで頂き,本会活動の一層の活発化,本会の発展にも役立つことができればと思います.よろしく,お願いいたします.