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第4代DMPK編集委員長挨拶(山崎浩史)

DMPK Editor-in-Chief就任にあたって

Yamazaki

 2014年1月より、日本薬物動態学会 (JSSX) 英文誌Drug Metabolism and Pharmacokinetics (DMPK) の編集委員長に就任いたしました。精一杯務めますのでどうぞよろしくお願いします。

 DMPK誌は2002年に「薬物動態」誌が英文化されて誕生しました。歴代編集委員長の林 正弘先生、千葉 寛先生、玉井郁己先生がそれぞれ4年間の任期を務め、昨年末に28巻6号が発行されました。この間、国内システムを活用した電子投稿方式の導入、PubMed収載、インパクトファクター取得および早期公開システムの採用に至り、国際誌としての地位確立に努めてきました。上記の多くの関連委員会活動を実践してきた個人的体験からも、DMPK誌の成長と発展を身近に感じております。

 学会活動の柱の一つである学会誌の発行は、JSSX会員の皆様の研究成果をタイムリーかつインパクトのある形で発信する媒体として機能させることに意義があります。かねてより、JSSX年間予算額の約半分が学会誌発刊経費として使われてきました。費用対効果を考え、迅速で的確な審査,早期の掲載と書籍内容の充実をはかり,多くの読者と強い影響力を持つさらなる国際誌として、DMPK誌が発展し続けることが望まれます。そこで、これから約1年間の準備期間を経て、2015年には、現在までの紙媒体の出版体制を、海外のエルゼビア社などが実践している学会誌編集出版体制とし、DMPK誌のさらなる国際化とペーパーレス化を行う大事業を予定しております。

 編集委員会の新体制発足にあたり、直近まで務めた国際交流委員会活動を別の形で継続すべく、韓国応用薬理学会の役員を新たに薬物代謝関連のDMPK編集委員に迎えました。企業研究者の多いJSSX会員の声を活かすべく、企業研究者理事による推薦をうけた若手も編集委員に加わっていただきました。さらに独立委員会であるDMPK活性化委員会の協力を得て、テーマ号の活用や海外投稿者と読者の増加を進めたく、Editorial Advisory Board メンバーの再編などを実行いたします。私はDMPK編集委員やニュースレター編集委員長の体験を活かし、会員の皆様の著者や読者としての御意見、御提言等を幅広くお寄せいただくことを期待しております。

 JSSXにとって今年は、2005年マウイ合同年会での成功体験を活かした議論の上で開催される第29回JSSX・第19回国際薬物動態学会(ISSX)合同年会開催の年に当たります。薬物動態学にとって最も重要な薬物代謝酵素のひとつであるP450は2年前に発見50周年を迎えました。翌年創立30年を迎えるJSSXの歴史と伝統を活かし、さらなる未来へ飛躍するDMPK誌転換の年としたいと考えております。皆様のご支援ご協力をよろしくお願いします。

DMPK 編集委員長
山崎浩史
昭和薬科大学薬物動態学研究室