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日本薬物動態学会 ビジョン・シンポジウム

  テーマ 『薬効・毒性・動態 個人間変動の新機軸』
Inventions and Innovations in Interindivudual Variability of Drug Efficacy, Toxicity and Disposition 
  日 時 2007年7月19日(木)、20日(金)
  場 所 共立薬科大学 芝校舎1号館 (〒105-8512 東京都港区芝公園1-5-30)
  主 催 日本薬物動態学会
  共 催 共立薬科大学、招聘助成:永井記念薬学国際交流財団
  実行委員会委員長 崔 吉道(共立薬科大学)

ビジョン・シンポジウムの開催趣旨

ビジョン・シンポジウム実行委員会委員長

崔 吉道
崔 吉道

開催の趣旨とお誘いのメッセージ

ビジョン・シンポジウムとは、
日本薬物動態学会の従来のシンポジウムとは異なる新企画です。

次代の動態学会を映すシンポジウム:

  1. 今後5〜10年のスパンで、新展開・方向性のビジョンを示します。
  2. 基礎研究を中心に、創薬研究、医薬品適正使用をテーマとます。
  3. 産・学・官・医療機関に属する動態研究者および非動態研究者のためのシンポジウムです。
  4. 薬学の他領域、薬学以外の領域の研究者を交え、現状分析、問題点の発掘のブレイン・ストーミングを行います。
  5. 学問領域の発展と学会活動に、既存の概念に囚われない新たな価値観、息吹を吹き込み、継続的な発展と活性化に寄与します。

ビジョン・シンポジウム(第1回)のテーマ:『薬効・毒性・動態 個人間変動の新機軸』
近年、薬物療法において、薬物動態や薬物応答性の個人内および個人間変動が創薬および医薬品の適正使用上解決すべき重要課題となっております。その一要因としてSNPsなどファーマコゲノミクス研究が進められています。しかしながら、時として同一genotype内でも非常に大きなphenotypeの違いが観察されます。このことは、個人間変動の理解に、未知の変動メカニズム解明を含めた新機軸を、私たち薬物動態学会が求められているものと考えられます。
バイオマーカーは、現在の医薬品開発におけるキーワードのひとつである。との創薬の立場からの意見があります。バイオマーカーの早期探索とその活用による成功確立の向上、医薬品と診断法・診断キットの同時開発は、現在および今後の重要な課題です。医薬品の適正使用の立場からは、in vivoにおける薬物代謝能の個人差の予測に、短時間で行える簡便な測定法を必要としております。既にTDMにより最適化の方法が確立している薬物も存在し、一方でin vivoの代謝プローブの開発も行われております。最近、尿や血液のメタボローム解析をこれらに応用する試みもなされています。

第1回目の本シンポジウムでは、次の4つのサブテーマを取り上げセッションとしました。
セッション1: ゲノム後の細胞内プロセスによる個人間変動要因としてのRNA編集
セッション2: DNAレベルでの個人間変動要因の新展開
セッション3: 創薬・診断・個別化医療のためのバイオマーカー探索とメタボノミクス・プロテオミクス
セッション4: 医薬品と診断法の同時開発への展望

Plenary Lectureのシンポジストとして米国より来日して頂くウイスター研究所の西倉和子教授は、世界のRNA編集研究の第一人者です。Nature、Science等に多くの原著論文や総説を著わしておられます。西倉先生には、RNA編集のイントロダクションと、博士の最近の研究に関してご講演をお願い致しました。

Special Lectureは、英国Imperial College LondonのJeremy K. Nicholson教授です。Nicholson先生は、450報以上の原著論文、総説の著者であり、数多くの受賞、特許、企業コンサルテーション等、数多くの業績を築かれております。「メタボノミクス」という概念の最初の提唱者でもあります。非常に多忙な先生ですが、今回、本シンポジウムのためにご来日頂き、「Metabolic Variation and Pharmaco-metabonomics: From Personalised Drug Treatment to Molecular Epidemiology」と題してご講演を頂きます。

本シンポジウムでお招きした全てのセッションのシンポジストは、各領域において国内外で活躍する第一線研究者です。

シンポジウム初日の終了時、レセプションを行います。
レセプション会場にポスターパネルを設置し、20演題程度のポスター演題を公募します。ポスター発表とレセプションとの同時開催で、リラックスした雰囲気の中、いつもとはひと味違った交流や意見交換が出来ることと思います。是非、他の研究領域の研究者との交流を深める(始める)きっかけとしてください。ポスター演題の積極的な応募をお待ち致しております。もちろん、動態学会以外の研究者の発表も大歓迎です。パネルの数に限りがありますので、お早めにお申し込みください。

シンポジウム2日目の最後には、パネルディスカッションをもうけました。多様な領域からの参加者を交えて、ブレイン・ストーミングを行います。

異分野の研究者同士が交流を持てるよう、会員、非会員、アカデミア、企業研究者を問わず、全て同一料金としました。他学会の方も、活発な活動を旨とする動態学会の魅力に触れていただきたいと思います。また、これを期にご入会されることを期待しております。
本シンポジウムは、杉山 雄一 日本薬物動態学会 会長が就任後新たに設置したビジョン委員会(鈴木 洋史 委員長)によって召集された以下の実行委員会メンバーによって企画・運営されています。委員一同、多数の皆様の積極的なご参加を心よりお待ち申し上げます。


ビジョン・シンポジウム実行委員会委員長
崔 吉道

実行委員会:
伊藤 晃成(東大)、伊藤 隆志(第一三共)、岩野 俊介(高崎健康福祉大)、
楠原 洋之(東大)、中出 進(小野薬品)、藤田 卓也(立命館大)、
増田 智先(京大)、吉成 浩一(東北大)、崔  吉道(共立薬大)