日本薬物動態学会 第30回ワークショップ/第10回ショートコース

第10回ショートコース ポスター
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(PDF 993K)
日時: 2016年5月12日(木)9:55 〜 14:30
会場: 千里ライフサイエンスセンター サイエンスホール
主題: 臨床薬物動態予測を支える最新技術
第30回ワークショップ
日時: 2016年5月12日(木)14:50 〜 18:10、13日(金)9:00 〜 18:05
会場: 千里ライフサイエンスセンター ライフホール
主題: 外へ向かう薬物動態 〜臨床、疾患、新しい萌芽技術〜
  • プログラムはこちら(PDF)

  • 事前参加登録は終了いたしました。多数のお申込みありがとうございました。
    お席に若干余裕がございますので、当日参加も受け付けております。
    直接、会場へお越しください。
  • 参加費
    学生会員は先着50名まで無料!!
    ※まだ定数には達しておりませんので、当日お早目にお越しください。
      区分 事前 当日
    ワークショップ 会員 18,000円 23,000円
    非会員 28,000円 33,000円
    学生 3,000円 5,000円
    ショートコース 会員 12,000円 17,000円
    非会員 20,000円 25,000円
    学生 1,000円 3,000円
    両方 会員 27,000円 36,000円
    非会員 40,000円 50,000円
    学生 4,000円 8,000円
  • 賛助会員の社員で非会員の方の参加費について、賛助金1口当たり1名が正会員扱いとなります。4口以上については人数制限を設けずに正会員扱いとなります。なお、8口以上については、3名まで無料招待となります。

日本薬物動態学会第30回ワークショップ開催にあたって
代表世話人 矢吹昌司
(大日本住友製薬株式会社 前臨床研究所)

代表世話人2016年5月12日(木)と13日(金)の両日、第30回日本薬物動態学会ワークショップ(WS)を千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)にて開催いたします。今回のテーマは、「外へ向かう薬物動態〜臨床、疾患、新しい萌芽技術〜」です。同時開催のショートコース(SC)と連動させ、ラボの外へ目を向けて、非臨床から臨床へのブリッジを実践いたします。
さて、1980年代に入社した当時の私にとっては、薬物動態とは、ラット分布試験で放射能を測定し、代謝物をNMRで分析し、申請概要に反映させるという仕事でした。ところが1990年以降、ヒト肝試料、LC/MS、TK、DDI・M&S理論の発展等が立て続けに起こりました。それまでの動態は、薬理や毒性の「参考データ」であったのが、直接に仲立ちをしてヒトにつなぐという大きな役割を担うこととなり、医薬品開発のkey playerになりました。その後、各種ガイドラインが整備され、動態分野は安定成長期に入った感がいたします。そんな中で、医薬品開発全体の生産性が上がらない状況を再認識し、動態研究者の新たな使命感が高まってきたのが、10年ほど前からではないでしょうか。実際、2006年以降のWSの主題にも、「閉塞感」「ボトルネック」「変革」という言葉が目立つようになり、昨年のWSでは、外へ向かって、境界領域を攻めて研究開発をリードすべきだという学会としての啓蒙が浸透してきたことが感じられました。
2016年の薬物動態WSでも引き続き「外へ向かう」姿勢を大切にして、生産性の高い研究開発を追及したいと考えています。そこで今回は、周囲のup-to-dateな技術、治療現場のニーズといった外からの刺激を入れていただける先生方をお招きして、動態研究のあり方を議論したいと思っております。
早期臨床のセッションでは、北里大学の熊谷雄治先生から非臨床データに基づく臨床試験についてお話しいただき、同時に企業から非臨床試験パッケージの最新の考え方を発信いただくことで、効果的な研究開発のあり方について意見交換できればと考えています。疾患と薬物動態のセッションでは、臨床現場のトピックスについて、弘前大学の古郡規雄先生(精神神経領域)、名古屋大学の安藤雄一先生(がん領域)からご講演いただいた後、これらの疾患領域にふさわしい医薬品の研究開発事例について、アカデミア、規制当局、企業から紹介していただき、議論したいと思います。新技術のセッションでは、大阪大学の松田史生先生の細胞内代謝フラックス解析、産業総合研究所の金森敏幸先生の細胞チップといった、今後薬物動態との融合が期待されるご研究をご紹介いただきます。
以上のように、基礎研究と臨床が向き合うような構成を企画しましたので、皆様にはこの中から新しい発見をしていただければ幸いです。今回ご講演をお引き受けいただいた先生方には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
今回は気分新たに大阪開催といたしました。ワークショップという名のとおり、聴衆参加型のカジュアルな会合ですので、多数の皆さまの参加を心からお待ちしております。

日本薬物動態学会第10回ショートコース開催にあたって
実行委員長 千葉 雅人
(大鵬薬品工業株式会社 薬物動態研究所)

実行委員長日本薬物動態学会ワークショップの初日となる2016年5月12日(木)に、第10回ショートコースを千里ライフサイエンスセンターにて開催いたします。今回のワークショップのテーマにもありますように、薬物動態は医薬品開発に対して、「外に向かう」姿勢を大切にしながら、より実践的な貢献から明るい未来を開拓する局面にあります。そこで今回のショートコースのテーマは、「臨床薬物動態予測を支える最新技術」とし、前臨床探索段階から臨床開発開始へのブリッジングでの実践的な貢献について、実例を紹介していただきアクティブな議論の場を提供したいと考えました。
創薬段階でしばしば認められる薬物動態の種差は、臨床開発候補化合物を選択する上で、また、前臨床研究データから臨床での薬効投与量を推定する上での大きなハードルとなります。臨床での体内動態を予測する方法論は、すでに、多くの学会やワークショップなどのトピックスとして取り上げられてきましたが、基盤技術や知識は日進月歩に発展していることから、薬物動態に携わる創薬研究者は、臨床薬物動態の予測精度に影響を与える種差のメカニズム解明と臨床への外挿性を考察するために、最新技術・学術知識を継続して把握することが重要だと考えられます。
そこで、今回のショートコースでは、薬物動態を4つの過程(吸収、脳内移行性とトランスポーター、肝クリアランス、肝トランスポーター)に分類して、製薬企業、大学、ライフサイエンス企業から幅広く演題を募集し、革新的な評価技術基盤の構築、種差に関する最新の学術情報、ならびに実際の創薬への応用の実例を通して、前臨床研究から臨床へ薬物候補化合物の開発を推進する過程での薬物動態研究の貢献を紹介していただくことにしました。この場を借りて、ご協力いただいた関係者の皆様に御礼申し上げます。
今般の新しい技術と応用の進展を実感いただき、臨床開発候補化合物の的確な選択と、臨床薬物動態の予測の精度向上につながる活発な議論がなされることを期待しております。例年通り、研究者によるフランクな議論ができる会合ですので、多数の皆様のご参加を心からお待ちしております。


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