Newsletter Volume 32, Number 5, 2017

Newsletter Volume 32, Number 5, 2017

はじめに

 今年も残すところ3ヶ月になり,街中では正月用のおせち料理商戦が賑わいを見せています.年始に今年の抱負を立てた皆さん,その達成度はいかがでしょうか?今号のニュースレターも,多岐にわたる話題にてお送りいたします.

 前号に引き続きニュースレターの「展望」には,DIS(ディレクターズイニシアチブセッション)の活動方針を寄稿して頂きました.今号は,DDS DIS(北海道大学 原島秀吉先生),レギュレーションDIS(国立医薬品食品衛生研究所 斎藤嘉朗先生),代謝DIS(金沢大学 中島美紀先生),トランスポーターDIS(金沢大学 玉井郁巳先生)の各委員会からです.また,「トピックス」には,今号から2回にわたり久光製薬株式会社 鈴木基浩先生に,日本製薬工業協会の活動の一つとして実施された “バイオ医薬品の薬物動態試験の承認申請パッケージ調査” の結果を寄稿して頂きます.塩野義製薬株式会社の田中由香里先生には,定量的イメージング質量分析法の開発の軌跡を「Researcher Spotlight」に寄稿して頂きました.また,「アドメサークル」には高崎健康福祉大学の荻原琢男先生らにより,研究室の運営方針や研究内容をご紹介頂きました.「技術・研究材料紹介(企業広告)」は,日本ウォーターズ株式会社から新しいタンパク質バイオアナリシスサンプル前処理キットファミリーについてご紹介頂きました.通勤のお供に,皆様のお役にたてれば幸いです.これから,寒さが増してきますので,体調管理には十分お気をつけください.

特集記事のご紹介

トピックス

 新規発見や手法の開発など学問の発展に伴い,医薬品等の研究開発から市販後の評価項目やその手法は絶えず進化しています.それに呼応して,日米欧の規制当局およびICH等からの規制情報も随時更新されています.ここでは,これら規制情報や関連する情報のトピックスを紹介していきます.本記事を通じて,医薬品等の品質・安全性・有効性について最新の規制動向に精通していただき,会員各位の業務に有効にお役立ていただければ幸いです.

Researcher Spotlight

 このコーナーでは,大学,企業,医療機関等で精力的に活躍されている先生方に登場いただき,御自身の研究・仕事への想い,教育・人材育成の考え方,将来展望や学会への期待などを述べていただきます.「Spotlight」を浴びながらの自由闊達な自論展開にどうぞご期待下さい.

アドメサークル 日本の薬物動態研究組織

 「アドメサークル 日本の薬物動態研究組織」は,企業または教育・研究・医療機関において動態関連の組織の立ち上げに関与した先生,あるいは主導的な立場でご活躍された先生方にご寄稿いただき,薬物動態学会として,そのご経験を共有することを趣旨とした記事を連載しております.単なる研究概要の紹介にとどまらず,研究に至った経緯や,その達成のためのエッセンスをご執筆いただいております.本記事が,会員の皆様にとって研究遂行のためのヒントとなれば幸いです.

技術・研究材料紹介(企業広告)

 このコーナーは,薬物動態研究の技術や研究材料を提供する企業から広告として紹介いただきます.新たな技術や製品情報に接することにより,研究がより効率よく進むことを期待して設けました.