Newsletter Volume 37, Number 2, 2022

Newsletter Volume 37, Number 2, 2022

はじめに

 早いもので2022年も4月を迎え,新年度が始まりました.卒業や入学,就職などで新生活を始められた方も多いのではないでしょうか?まん延防止等重点措置も全面解除され,春めいた陽気にとても開放的な気分になりますね.一昨年から続くコロナ禍にあっても,やはり春はスタートの季節.昨年のことになりますが,在宅勤務をする機会が増え,運動不足が大変気になった私は,一念発起してジョギングを始めることにしました.最初は1キロも走れずに息が切れて立ち止まってしまうこともしばしばでしたが,地道に少しずつ続けていると,次第に走れる距離も伸びてきました.さらなるモチベーションアップを狙って購入したスマートウォッチで,走った距離やルートを記録していくことで,日々の成長を感じることに楽しみを覚えるようになり,今では自宅から湘南海岸までの往復約15キロを走って,天気の良い週末に海岸線に沈む夕陽を見に行くのが習慣になっています.入社して15年以上も経つ中年オジサンですが,いくつになっても新しいことにチャレンジできると改めて実感しています.薬物動態の分野も,抗体,核酸,細胞加工等製品,遺伝子治療などのフロンティアに乗り出していますが,どんな困難にもくじけずに楽しさを見出しつつ,日々の研究活動を進めていきたいですね.今年の横浜年会こそは,みなさまと直接お会いして,日々の研究成果について心ゆくまで議論できることを祈っています.(Y.M.)

特集記事のご紹介

トピックス

 新規発見や手法の開発など学問の発展に伴い,医薬品等の研究開発から市販後の評価項目やその手法は絶えず進化しています.それに呼応して,日米欧の規制当局およびICH等からの規制情報も随時更新されています.ここでは,医薬品開発に用いる最新の技術・知見,医薬品審査の規制情報及びそれらに関連する情報のトピックスを紹介していきます.本記事を通じて,会員各位の業務に有効にお役立ていただければ幸いです.

若手が取り組む動態研究

 これからの薬物動態研究を支える若手研究者に御登場いただき,最新の研究内容を紹介していただくコーナーです.薬物動態学は絶えず進化しており,薬の動きを研究する学問から,新たな方向に広がっていることを感じます.本コーナーを通して,これからの薬物動態学の潮流を創り出す若手研究者の最新の研究動向を伝えます.若手研究者の斬新なアイデアや研究パワーを実感いただけることでしょう.