はじめに
2026年は,冬季オリンピック,野球のワールドベースボールクラシック及びサッカーのワールドカップとスポーツの国際大会が目白押しです.2月に開催されたミラノ・コルティナオリンピックの氷雪の舞台で,日本勢が冬季五輪史上最多となるメダルを獲得したことは,多くの研究者にとっても大きな勇気となりました.その裏側では,選手個人の努力に加え,科学と技術が競技力を支えていることが改めて注目されています.モーグル競技では,日本の企業が開発したスキー板が世界のトップ選手に選ばれ,メダル獲得を支えたという報道もあり,日本のものづくりと科学的アプローチが世界最高峰の舞台で評価されていることを実感させられます.創薬研究,とりわけ薬物動態学も同様に,見えない部分で成果を左右する「基盤の力」が問われる分野です.本号では,改変抗体というニューモダリティの体内動態を基礎から整理するとともに,MPSという最新研究基盤が創薬・開発研究をどのように進化させるのかを紹介します.日本の技術力と研究者の挑戦が,次のスタンダードを生み出す,そんな期待を胸に,ぜひ本特集をご覧ください.
今さら聞けない改変抗体の体内動態研究
- 第3回:リサイクリング抗体及びスイーピング抗体(原谷健太)
『創薬・開発研究を支える最新の研究基盤』Microphysiological systems(MPS)
- 第3回:Microphysiological systemsの課題と挑戦(渋田真結)
DMPK 67に掲載予定の論文一覧
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