Newsletter Volume 35, Number 5, 2020

Newsletter Volume 35, Number 5, 2020

はじめに

 みなさま,いかがお過ごしでしょうか.7月に始まった新型コロナウイルス感染症の「第2波」は落ち着きつつあるように見えます.その一方で,冬が近づくにつれ新型コロナウイルスの感染が再び拡大する可能性と,インフルエンザの流行と重なることも心配です.

 アメリカにおける感染状況は州によって大きくことなりますが,アーカンソー州(人口約300万人)では連日数百~千人程度の新規感染者が報告されています.小学校〜高校では各家庭の判断で対面授業かオンライン授業を選択できますが,大学では対面授業の再開の目処が立っておりません.対面授業の再開を望む意見も教員側と学生側から多く出ましたが,少なくとも今年度いっぱい(来年5月まで)は一部の実習を除いてオンライン授業となることが決まりました.

 今一度基本的な対策(三密回避,手洗い,マスクの着用等)を徹底し,感染およびその拡大リスクを可能な限り低減するように努めましょう.

 引き続きニュースレターのご愛読をよろしくお願い申し上げます.

特集記事のご紹介

NEW FACE – NEW POWER

 「NEW FACE – NEW POWER」では,産学問わず今後の活躍が大いに期待される新任・若手の先生に御登場いただくことで,会員の皆様に広く先生を知っていただく機会とするとともに,新たな活力・刺激を本会にもたらすことを趣旨としています.そこで執筆いただく先生には,これまでの御略歴を含めて自己紹介をしていただくとともに,御自身の研究の展望や本会・本分野への期待・提言などを忌憚なく積極的に綴っていただくことをお願いしております.御登場いただく先生方はいずれも薬物動態学の将来を担う希望の星と期待されます.本コーナーが,本会において『新たな若いPOWERを全体で育んでいく風土』を醸成し,新旧会員の相互発展の一助となることを大いに期待しています.自薦・他薦問いませんので,是非本コーナーでの執筆希望を編集委員までお寄せください.

企業で活きる薬物動態の基礎講座(ニュースレター編)

 このコーナーは日本薬物動態学会第34回年会にて好評を得た「企業で活きる薬物動態の基礎講座」のセッションでご発表いただいた平林英樹先生および貝原徳紀先生に誌上にてその内容を再構成していただいたものです.特に創薬現場での薬物動態研究で必要な知識,技術,考え方を分かりやすく解説する講座として設けました.基礎的な内容であればあるほど,なかなか人には聞きにくいものであり,本で調べても記載していないことも多々あります.企業研究者だけでなく,これから企業での薬物動態研究を目指す学生にとっても貴重な情報になると思われます.ご期待ください.