日本薬物動態学会 第4回ショートコース

主題: 「バイオマーカーおよびPK-PDを活用した創薬ADME研究者の取り組み
  〜臨床POCの成功確度向上を目指して・・・〜」

場所: 慶応大学薬学部 記念講堂(2号館4階)
http://www.keio.ac.jp/ja/access/shiba.html(港区芝公園1−5−30)


  • 第4回ショートコースは多くの方に参加いただき盛会に終わりました。
    要旨集を販売しておりますので、ご希望の方は事務局にお問合せください。
  • プログラムはこちら (PDF 9K)  ポスターはこちら(PDF 1.1MB)

日本薬物動態学会 第4回ショートコース開催にあたって

Teramura

ショートコース実行委員長
寺村俊夫
(アステラス製薬株式会社 創薬推進研究所長)

 第24回日本薬物動態学会ワークショップ(2010年4月22日から23日)に先立って、第4回ショートコースを慶応大学薬学部にて開催致します。

 テーマは、「バイオマーカーおよびPK-PDを活用した創薬ADME研究者の取り組み」です。副題には、「臨床POCの成功確度向上を目指して」と付記しました。

 この背景には、低分子医薬のブロックバスター創出の勢いが踊り場を向かえ、新薬創出プロセスを「量」から「質」へパラダイムシフトすることが製薬会社の至上命題となっている現状があります。

 ワークショップでは、regulatory、academia、industryの各方面からの「臨床段階」での実践的な活用例や開発戦略に対する発表を主体にしているのに対し、ショートコースでは、動物から臨床への予見性向上のために、「創薬段階」に軸足をおきました。
 
  創薬段階においては、動物での薬効発現に関与する新たな薬力学的パラメータの探索や、ヒトへの外挿性に関する臨床エビデンスの入手といったトランスレーショナル研究の重要性が増しています。こういった創薬研究の「量」から「質」への転換に伴い、創薬ADME研究者は、従来からの高い専門性を活かした分析技術開発や数学モデルによる理論構築を武器として、バイオマーカー探索、システムバイオロジーおよび臨床エビデンスに基づく信頼性の高いヒトPK-PD予測法の提案など、非臨床ADME研究の枠を超えて活躍の場を広げていく必要があります。

 今回のショートコースでは、新薬候補化合物を創出するステージにおいて、各企業がどのようにバイオマーカーを活用し、どのようにPKとPDを連携させてヒトへ外挿しているのかについて情報交換をする場と位置づけ、製薬企業の中で若手の実質的リーダーとして活躍中である4名を選ばせて戴きました。創薬ならではの日ごろの苦労談や考え方について自由にご発表戴こうと考えています。

 講演の最後には、ラウンドテーブルを設けています。お弁当を食べながら、全員参加型で、大いにディスカッションできれば幸いです。


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