日本薬物動態学会 第20回ワークショップ予告(1)

 創薬研究においては1990年代後半からヒトゲノムの解明、各種ハイスループット技術の導入などにより創薬のパラダイムシフトが叫ばれてきました。この間ボトルネックといわれてきたADME/Toxについてもin vitroを中心としたスクリーニング系が確立され、創薬に一定の貢献をしてきており、その結果としてADMEが問題となり臨床段階でドロップする化合物はかなり減少しています。
 しかしながら、このような研究が、上市にまで至る真の意味での創薬研究の生産性向上にどれだけ役立っているか、疑問の声があるのも事実です。また研究現場ではADME/Tox研究を進めれば進めるほどステージアップのハードルが上がり、閉塞感が広がっているように見えます。
このような状況を打破し、今後さらに創薬に深く貢献していくためには、スクリーニングスピードを一層上げること、構造特性相関で効率的に最適化すること、in silico技術等を組み合わせてヒトの予測精度を上げること等が重要かと考えます。
 また、ハイスループット合成、薬理のハイスループットスクリーニング、ADME/Toxスクリーニング等それぞれの分野は成熟してきていますが、今後はこれらのデータを統合し、総合的に活用する技術が重要になってくると感じます。これは例えばin vitroで見出された薬効メカニズムが想定通り非臨床動物試験・臨床で薬効を結びつける際に大いに役立つことが期待されます。
 以上の背景をふまえ、第20回ワークショップは下記のテーマで開催する予定です。
演題はDMPK Vol.20、No.6でお知らせ致します。

日 時:2006年4月13日(木)、14日(金)
場 所:昭和大学・上條講堂(品川区旗の台1−5−8)
代表世話人:三輪 哲生(武田薬品工業(株) 探索研究センター)
主題:創薬の閉塞感を突破する薬物動態技術
主催:日本薬物動態学会

第一日目
テーマ1 探索ADME/Toxスクリーニング
テーマ2 非臨床ADMEから臨床動態へ(実験データと数学モデルの融合)
第二日目
テーマ1 in vivoイメージング技術を利用したPK/PD
テーマ2 臨床試験推進